Syllabus
GEIKO Short-term
Studio Program 2026 - 幻界合宿 / Edge Camp
1. 概要 / Outline
「港町の記憶を編むデザインキャンプ」
Dive Deep Into The Memory of The Port Town
幻界合宿は、港町・津屋崎に短期滞在し、土地の時間や暮らしに触れながら、「観る」ことを起点に、自らの問いや表現を育む滞在型地域表現プログラムです。
参加者は、風景、建物、人々の営み、歴史や文化に積み重なった記憶を読み取り、自分自身の感覚や経験と重ねながら、場所との関係を探ります。既に見えている風景の奥にある、まだ言葉になっていない記憶や価値を探り、そこで得た気づきや問いを、写真、ドローイング、文章、録音など多様な表現へと展開します。編集や対話を通して、それぞれの視点から津屋崎の新たな価値や意味を提示することを目指します。
3泊4日、津屋崎に滞在し、土地の時間や暮らしのリズムに触れながら過ごす
フィールドワークや地域の人々との対話を通して、風景、建物、歴史、文化、人々の営みに積み重なった土地の記憶を読み取る
講師や地域の実践者との対話や講評を重ねながら、自らの視点を深め、表現を発展させる
収集した素材を編集・構成し、自らが見出した津屋崎の価値や意味を成果物としてまとめる
展示、トークイベント、冊子、ZINEなどを通して地域住民や来訪者と共有し、新たな視点や解釈を地域へ提示する
「幻界」とは、津屋崎の前に広がる玄界灘と、人や地域、自らの「限界」の向こう側に広がる未知の可能性を意味します。港町という境界の地で、土地の記憶に深く潜り、既成の枠組みを超え、自らの感覚や価値観を揺さぶりながら、新しい問いと表現を立ち上げることを目指します。
2. 教育目標 / Learning Objectives
学習テーマ
テーマ①:土地・建物の記憶を読む
内容①:建物や風景を、単なるモノとしてではなく、人々の営みや時間が積み重なった場所として捉えます。
問いかけ①: 「この場所に残っている“見えない価値”とは何か?」
テーマ②:場所と自己の関係を探る
内容②:地域を外側から観察するのではなく、滞在を通して自分自身の感覚や記憶と重ねながら、場所との関係を探ります。
問いかけ②: 「この場所は、自分に何を見せているのか?」
テーマ③:表現によって価値を編み直す
内容②:表現を通して、既にある価値を記録するだけでなく、新たな解釈や視点を生み出し、未来へ手渡す方法を考えます。
問いかけ②: 「この場所の何を残し、どのような未来を描けるか?」
修得する実践能力
地域の自然・文化・生活環境を複数の感覚で観察・記録できる
観察から独自の「問い」や「テーマ」を発見・言語化できる
アート思考・デザイン思考の基本的な手法を実践に適用できる
短期間で成果物を制作・発表できる
多様なバックグラウンドを持つ参加者と協働し、互いの視点を活かしたアウトプットを生み出せる
修了後の継続関与
修了者には「GEIKO Program Certificate」が授与されます。また、全プログラム参加者共通コミニュティである「GEIKO Communitus」へ登録され、今後のAIR(有償・無償)、メンター、リサーチプロジェクト、イベント等への参加資格が得られます。
3. 学習方法 / Studio Model & Schedule
座学中心の教育ではなくスタジオ型教育を採用します。ファカルティ(教員)は一方向的に知識を教えるのではなく、共同実践者、メンター、批評者として参加します。プログラムディレクター(PD)、コミュニティマネジャー(CM)が参加者の活動を伴走支援します。
4. 成果物・提出要件 / Deliverables
参加者は滞在期間中に一つ以上の作品制作を実施します。作品テーマの設定は公募申請時及びプログラム参加期間中に行います。成果物の形式は問わず、共有方法は個別に相談の上、決定します。重要なのは完成品だけではなく、地域との対話や試行錯誤のプロセスそのものです。
本プログラムは、文化庁日本博事業との連動を図り、同事業での出演・出展を行う場合は、プロジェクト内容・予算に応じて出演謝金、制作支援費および旅費を支給します。この二層構造により、人材育成と文化創造を一体的に実現します。
5. 運営体制 / Organization & Faculty
合同会社藝航:プログラム企画運営、ゲスト講師・地域コーディネート、制作支援を担当し、大学・地域・ゲスト・参加者をつなぐ実践の場を形成します。
九州産業大学芸術学部:教員のコアファカルティとしての参画に加え、実践教育に関する知見の提供、教育効果の検証を担います。
6. 開催要項 / Program Details
内容:観る、感じる、問いを見つける、表現する
成果物:モックプロダクト、グラフィック、サウンド、映像等
期間:3泊4日
実施時期・回数:
第1回 2026年10月9日(金)〜10月12日(月・祝)
第2回 2027年2月11日(木・祝)〜2月14日(日)
全2回
運営体制:プログラムディレクター1名、コミュニティマネージャー1名(共通)、コアファカルティ1名、ゲストファカルティ1名(各回)
対象・定員:主に大学生・大学院生、各回10名(最少催行5名)
参加費(税込):5万円(宿泊費・基本食費込み)
会場:旧玉乃井旅館
宿泊施設(候補):津屋崎町内宿泊施設(民宿 吉田屋)

